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こころ…C(庶務課の女)

(5)

花子という女がいる…

いや きっと 居るのだと思う…

逢ったことも見たことも無いが

たぶん歳は 丞よりも ちょっと上か下か

同じか その辺ではあろう。

この人は なぜだか ず〜〜っと子犬を

飼っていて 相棒というか孫子というか

ベッタリ1緒に暮らしていて…メダカなども

飼っていて なんとゆ〜か べつに話題もない

すっごく 平凡な女… に見えるのだが…

むかし エレクトーンをやっていて 飽きて辞めた…

絵手紙をやっていて 飽きて辞めた… それで

平行して 茶道なんかも やっていて これがまた

先生までやっていて やっぱ飽きて辞めた…

よく辞める女なのだが 書道は まだやってて…

丞が 時折に頂く 稽古の文字は すこぶる上手い!

そう思った頃には あんのじょ〜 何かの展覧会で

賞など取ったりして 結構なレベルではある。

花子の旦那は 数年前に 病気で亡くなった☆

彼は 某有名なホテルの 幹部であった… のだが

まことに御縁とゆ〜ものは おもろいもので…

そのホテルの中のレストランで 丞の 娘が(学生)

アルバイトをしていた のである。

あらら〜☆ てな事が解ったのは… ずっと後の

事であったわけで。 またあるいは… 花子の

旦那は チットという名前で、そのチットが

亡くなって…お骨を納めるべく本山のお寺が

北陸に在る《永平寺》という禅寺でした…

さあそれがだ、そこの禅師様という103歳の

名誉菅主と 時の菅主の 林さまがね… 丞の作品を

実は 所持しててね、各々の作品の上に…

その花子の 書道の文字紙を 乗せて渡したわけ。

いえ…直接ではなくて、菅主の車の運転手が

(お付き:世話方)丞の友人で…そいつの手配

なわけですわ。林菅主からの伝言は 御2品とも

大事にします…との返礼でしたよ。

友人は 売れと云ったのに、集金は出来ず…

結局は 寄付っぽい格好になったわけね。

寺の寄付って〜のは お布施ご供養のことで

私物じゃないとのこと☆ かくして 丞の作品と

花子の書は その なんと云うか… 旦那の本山…

チットの眠る 総本山に 在るって事です。

チットの こころは 誰も解りませんよ… 居ない

のだからね、でもさ… 計画でもなんでもないのに

自分がいる(眠る)お寺に… 前もって 嫁の文字が

先に来てて☆ しかも永平寺に ずっと1諸に

居るって…これまた何か 妙な こころを 感じない?

ぜ〜んぜん 作為とか 計算とか 企画とかが ない…

偶然にしては 出来すぎだし… 論理も 無関係…

これも1つの こころの テレパかな〜と丞は思う。

淡々とした 庶務課の女みたいな花子は…計算で

生きている風ではあるが… やはり こころの

作用で 展開していく こころ部の 庶務課だね。